債券とは?預金との比較により投資商品としての特徴を明らかに

公開日:2022年9月9日
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債券とは、国や企業が借入を行うための有価証券

債券とは、国や企業などが借入により資金を調達する際に発行する有価証券です。

有価証券とは、それ自体に財産的価値があり、譲渡して財産的な権利を移転させることができるのが特徴です。その中でも、債券は資本証券に分類されます。

債券の利回りは預金より高く、株式より低いのが一般的

株式や債券、預金と資産を運用する方法はさまざまです。
債券の利回りは、株式と比べると値動きが小さく比較的リスクが低い分利回りも低く、預金の利回りに比べると高くなっています。
債券と預金の利回りの違いには理由があり、それはそれぞれの利率の決め方にあります。

日本の普通預金の金利はわずか0.001%

預金の金利は各銀行で決めることができますが、普通預金の場合、一般的には日本銀行がコントロールしている、金融機関同士が貸し借りする際の「無担保コール翌日物」の金利をもとに決めています
また、定期預金の金利は、基本的には市場金利の動向を見ながら決めます。市場金利は、景気が良いと上がり、景気が悪いと下がります。

このような流れで決められた銀行の金利は、おおむね普通預金で0.001%、定期預金ではやや高めになり0.002~0.006%の利率で設定されています。

銀行の金利は、規制緩和によりそれぞれ自由に決めて良いことになりましたが、他行より高い金利を打ち出しても、あとで高い利息で返さなければならないため横並びの金利になっています。

※参考:日本銀行金融機構局「預金種類別店頭表示金利の平均年利率等について」

債券の金利水準は預金の10倍以上

個人が購入できる債券は、発行体別に国債、地方債、社債に分けられます。
債券は基本的に市場での売買が可能で、価格は需要と供給のバランスで変動します。

国債の多くは、入札方式で発行されます。
そのため、財務省では市場金利の動向やすでに発行された国債の利回りなどをリサーチし、入札者のヒアリングを行います。
2022年8月現在の個人向け国債の利率は、固定5年の場合年利0.05%です。(※1)
また、国債の場合は最低金利保証があり、たとえ実勢金利が下落したとしても0.05%が下限です。

また、社債の金利も需給バランスにより決定されます公募債の場合は、格付けも金利に影響します
例えば、2022年6月に発行された楽天グループの3年債の利率は年利0.72%でしたが、同月に発行された四国電力の3年債の利率は年利0.2%でした。(※2)
それぞれの格付けは、楽天グループがA(日本格付研究所による)、四国電力がA+(格付投資情報センターによる)です。格付会社が異なるため横並びでの比較ではありませんが、一般的に格付けが高いほど信用力が高いとされ、金利が低く設定されます

すでにこの時点で預金よりも高い利回りが期待できるのですが、さらに債券は預金にはない売買益が得られる可能性があります。
もし購入時より高く売ることができれば、その分利回りが高くなるのです。

※1:財務省 「現在募集中の個人向け国債・新窓販国債」
※2:日本証券業協会 「個人向け社債等の店頭気配報告銘柄一覧」

債券投資には投資信託の活用も

投資信託とは、例えていうなら、さまざまな金融商品の詰め合わせを、大勢の投資家で少しずつお金を出し合って買うようなものです。
同時に多くの商品に投資が可能なため、リスク分散が容易になります。
また、投資信託は数千円から購入できるものもあり、少額でも投資が始めやすいのもメリットのひとつです。

投資信託のひとつに「債券ファンド」があります。
債券ファンドは、さまざまな債券を組み合わせ、債券の割合を高くした比較的低リスクな商品です。値動きや利回りなど債券の特徴はそのままに、少額から購入できるため比較的扱いやすい投資信託といえるでしょう。

債券を組み込んだ資産運用でリスク・リターンの調整を

この記事では債券と預金の「利回り」に着目し、利率の決まり方や売買益の有無による違いを解説しました。

資産運用先に債券を組み込んだ場合の違いを改めて知っていただけたと思います。
リスクを考えると債券投資を始めにくいと考える方は少なくありませんが、債券を組み込んだ資産運用は、預金と比べると高い利回りを得ながら、ミドルリスク・ミドルリターンな投資を目指せます。

この機会にぜひ、債券投資を検討してみてはいかがでしょうか。

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