分散投資でリスクを軽減するには?具体的な方法と、利用できる制度を紹介

公開日:2022年9月9日
目次(表示する)

分散投資とは投資する対象を複数に分ける手法

分散投資とは1つの投資対象だけに資金を投じるのではなく、投資対象を複数に分けて投資をする手法です。「投資の王道」とも呼ばれており、リスクを軽減できるという大きなメリットを得られることから、推奨されている投資スタイルです。

分散投資が特に効果を発揮するのは長期的に投資をする場合です。長期投資と分散投資を組み合わせることによって、大きな効果を発揮します。

分散投資のメリットはリスクを軽減し安定したリターンを狙いやすくなること

分散投資のメリットは「期待リターンを維持しつつ、リスクを軽減できる」という点です。通常リスクとリターンは比例する傾向にあります。しかし、分散投資の場合、特定の金融商品の値動きに自己資産の行方を大きく左右されることがなくなり、その関係は一時的に崩れます。

相関関係の薄い商品や時間などさまざまな側面で分散をすることで、1つの資産に集中投資する場合に比べて、リターンを大きく減らすことなく、リスクを小さくできるのです。

なお、同じリターンで最もリスクを小さくする銘柄の組み合わせ、同じリスクで最も期待リターンを大きくする銘柄の組み合わせの集合において、リスクとリターンの関係は「効率的フロンティア」と呼ばれる曲線で表現されます。

分散投資の様々な方法

分散投資にはさまざまな方法があります。銘柄・投資商品だけでなく、時間や地域という側面からも分散投資ができるというのは投資家としてチェックすべきポイントです。

銘柄の分散

分散投資の中でも基本となるのが銘柄の分散です。株式に投資する場合であれば、値動きの相関が薄い銘柄同士を組み合わせて投資をすることで、リスクを分散させられます。

投資商品の分散

1つのアセットクラス(株式、債券など)に投資する場合、銘柄の分散は確かに効果的です。しかし、株式市場全体で大きな下落が発生するといったように、時には1つのアセットクラスによる分散では効果が薄いケースもあります。

そのような時に効果的なのが、アセットクラス自体を分散させ、さまざまな金融商品に投資をするという選択肢です。例えば、株式と債券の組み合わせがあります。

一般的に、株式と債券は負の相関関係にあると言われています。そのため、これらを組み合わせて投資をすることで、株式市場全体で暴落が発生したとしても、債券価格の上昇を利用して、トータルの損失を小さくできる可能性があります。

時間の分散

銘柄や投資商品以外での分散方法として、時間の分散が挙げられます。すなわち、同じ投資先に投資するにしても、1回のタイミングでまとめて購入するのではなく、複数回に分けて投資をするというやり方です。

時間を分散させる方法の1つに、「ドル・コスト平均法」という投資手法があります。これは、定期的に同じ金額で特定の商品を購入し続ける手法です。自分が投資する商品が値上がりしている場合は購入量が減り、逆に値下がりしている場合は購入量が増えることで、平均購入単価を抑えられます。

ドル・コスト平均法は長期的に継続して投資をすることでより大きな効果を発揮します。逆に、投資期間を短くしてしまうと、その効果は限定的なものになってしまうため、注意が必要です。

地域の分散

銘柄や時間以外に、地域の分散という手法もあります。例えば、先進国と新興国の銘柄に分散して投資するといった場合です。こうすることで、1つの国の景気だけに左右されるリスクを減らすことができます。また、為替相場の動きも共通ではないため、複数の通貨に分散させることも有効です。

分散投資が効果的でないケース

ただし、中には分散投資の効果が十分に発揮されないケースもあります。例えば、「資金を短期的に大きく増やしたい」と考えている場合などです。

分散投資の目的はあくまで「リスクの軽減」であり、「リターンを増やすこと」そのものではありません。そのため、資金を短期的に大きく増やすことを狙った投資の場合、分散投資の効果は限定的なものになってしまいます。ただし、短期的に大きな利益の獲得を目的とする投資は、その分大きなリスクを背負うことになるため、注意が必要です。

このような場合を除き、多くのケースにおいて分散投資は効果を発揮します。

自分に合ったポートフォリオを組んで分散投資

分散投資について考える際、よく聞くのが「ポートフォリオ」という単語です。ポートフォリオとは自分が投資をする銘柄の組み合わせのことです。分散投資をする際には、自然にこのポートフォリオについて考えることになります。

全ての人にとって理想的なポートフォリオは存在しません。なぜなら、投資家のリスク選好度合いによって、目標とする期待リターンと許容できるリスクの大きさが異なり、それによって組み合わせるべき銘柄も異なってくるからです。

よって、自分のスタイルに合ったポートフォリオを創ることが重要です。

投資信託を利用することで分散投資がより簡単に

ここまで分散投資について解説してきましたが、いざ自分でやるとなると難しいと感じるかも知れません。そんな方に便利なのが投資信託という選択肢です。

投資信託とは、投資家から集めたお金を運用会社のファンドマネージャーがさまざまな金融商品に投資をする商品です。投資したお金を、プロが複数の銘柄・投資商品に分散させて投資、運用してくれるため、初心者にも便利な商品となっています。

自身でポートフォリオを考えて分散投資をすることが難しいと感じる方は選択肢の1つに入れても良いかもしれません。

少額からの「長期・積立・分散投資」を支援するつみたてNISA制度

近年では、個人の金融資産を貯蓄から投資にシフトさせるべく、政府も資産形成を促進する政策の推進・制度の創設を進めており、その1つに「つみたてNISA」という制度があります。つみたてNISAは少額から長期的に分散投資をするための非課税制度であり、少額から始める投資初心者を税制優遇するという側面を持っています。

ただし、つみたてNISAの対象商品は長期的な分散投資に適しているとされる一定の公募投資信託やETF(上場株式投資信託)に限定されているため、投資しようとしている投資信託がつみたてNISAの対象となっているかどうかよく確認する必要があります。

分散投資は、長期投資の王道テクニック

本記事では、分散投資について解説してきました。

要約すると、分散投資とは資金を様々な方法で分散させて投資をする手法であり、そのメリットは1つの投資対象の値動きに自己資金が左右されてしまうことを防ぎ、リスクを軽減することでした。

分散投資は投資の王道と呼ばれる有名な手法であり、個人投資家だけでなく、世界中の金融機関で利用されています。

分散投資を理解することで、リスクを軽減する投資スタイルを身につけましょう。

※ご注意(必ずお読み下さい)
当サイトは特定の有価証券等の勧誘を目的とするものではありません。社債の発行、勧誘は各企業のご判断で行われます。
発行企業の提供する情報は全て各企業の責任で行われるものであり、Siiibo証券株式会社は、発行企業が当サイトを通じて提供するいかなる情報についてもその正確性を保証するものではありません。
また、少人数私募債は元本及び利金が保証されているものではありません。事業者の財務、経営悪化などにより、一部又は全部の損失が生じる可能性があります。Siiibo証券株式会社は投資を行った結果に対し、一切の責任を負うものではありません。

Siiibo証券株式会社 第一種金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第3230号
加入協会:日本証券業協会