【前編】個人投資家として見た社債投資の魅力とSiiibo証券の未来とは?

公開日:2022年12月15日
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「投資家」千葉功太郎氏に伺う【社債投資の魅力】

お読みいただきありがとうございます。
Siiibo証券という会社でCEOを務めている小村と申します。

Siiibo証券は、「webでの私募」を活用することで、シンプルで分かりやすい金融商品である「社債」の投資・発行プラットフォームを運営するネット証券会社(第一種金融商品取引業者)です。

Siiibo証券は2020年3月より、起業家コミュニティ「千葉道場」を母体とするユニークなVC(ベンチャーキャピタル)「千葉道場ファンド」からご出資いただいております。

今回は、その代表取締役GPを務めておられ、且つSiiibo証券に対し「個人投資家」「VC投資家」2つの視点からご期待をお寄せいただいている千葉功太郎氏に、Siiibo証券CEO小村がインタビューさせていただいた内容を前後編に分けてお届けします。
前編の本記事では、「個人投資家」千葉功太郎氏として、社債投資の魅力とSiiibo証券が描くその未来について、存分に語っていただきます!

お話を伺った方:
千葉道場ファンド代表取締役GP 千葉功太郎氏

千葉道場ファンド代表取締役GP 千葉功太郎氏

「Webでの私募」の活用で、潜在的に大きな社債市場を開拓する

小村:まず、一人の個人投資家として感じておられる社債投資・Siiibo証券の魅力はどういったところにありますか?

千葉:僕の場合、ある程度まとまった金額を投資したいなって思うんですよね。100万円ほどの投資を積み上げても手間が大きいので、まとまって買えて、期待利回りもある程度あり、一定安定して得られるような商品が良い。でも、そういう運用商品って世の中そんなに多くないですよね。ボラティリティの大きいものばかりで。
投資家のニーズとしてポートフォリオの一定割合は手堅く運用したい、というのは凄く強いと思います。例えば1億円の資産運用をする際に、ボラティリティの高いものばかりに振り分けると下手するとすぐ半分になるかもしれないないですし、でも定期預金に入れていてもあまりリターンは期待できず、仕組債等だとボラティリティは小さい場合でも想定外の大きなマイナスが出る可能性がある。
その中で、社債って本来凄く魅力的な商品だと思うんですよね。でも既存の大手証券会社から勧められる社債は条件がそんなに良くないものが多い。これはSiiibo証券にVCとして投資した最大の理由でもあるんですが、やはり投資家から見るとある程度利回りが出る、且つ真っ当だけれども今まで社債発行するのは難しかったであろう発行会社さん、みたいなちょうど良い水準のところって投資家側にも会社側にもメリットがあると思います。僕自身、社債に投資するユーザーとしても、良い水準・バランスだなって思うんですよね。やはり投資家にとっては利回りって大事じゃないですか。0~1%程度では微妙な気持ちになりますけど、それを超えて、それでいて魅力的な会社だったりすると良いですよね。
更にこれがプラットフォームになると選択肢が増えますよね。今は案件数が少なくても、今後100~200と案件が流れているようになったり、中には規模の大きなもので1億円入れられるような案件が出てきたら面白い。投資家として、とても期待しています。

小村:ありがとうございます!そうなんです。今まで機関投資家や金融機関中心にアクセス可能だった投資商品が、「webでの私募」の活用により徐々に個人投資家にも広がっていく、というのがSiiibo証券の取り組みだと思っております。

手堅すぎず、投機的すぎない。「私募社債」に求められる位置づけ

小村:私募の社債は千葉さんのポートフォリオの中ではどういう位置付けになりますか?

千葉:そうですね。所謂外貨建てや仕組債だと3~3.5%程度の利回りが何とか頑張って確保できそうな水準ですが、これには当然大きなボラティリティがあり、為替リスクもあるので、最近のような局面では数ヶ月後の動きが心配になります。うまくいけば4%を目指せるかもしれないですが、そこには大きなリスクを伴いますよね。リスクを下げようとすると逆に1%位まで落ちてしまい、手堅すぎて面白くない。その間の商品が欲しいな、と思っております。

小村:かなり具体的なご回答ありがとうございます。まさに弊社の発行企業様の水準に近いという所感です。
発行企業様にはどういった想定がございますか?

千葉:例えばスタートアップだとレイターステージですかね。アーリーやシリーズAくらいだとあまりに早いかなという気がします。スタートアップではなくても、地方の中小企業様とか、ある程度長年経営されていてオーナーさんがしっかりしているというところ等は安心感ありますよね。

小村:負債性の資金が適した発行企業様となると、やはりそういったビジネスモデルも確立されているフェーズになりますね。
他の投資家様にSiiibo証券をご紹介するとしたらどういった点が重要になりますか?

千葉:私募社債はポートフォリオ構築における分散投資先として、利率とボラティリティが高いものと手堅いものの中間くらいでバランスを取る商品、というイメージですね。あとはJ-REITとは戦って欲しいですね。僕も現物とJ-REIT持っていますけど、現物はCAPEXも高いので7~10%を目指していかないといけない。J-REITは3.2%~3.5%程度と良い水準にあるので、この辺とは戦って欲しいです。

小村:ありがとうございます、不動産投資と比較した場合、事業会社に直接投資できる楽しさ等も含め差別化していきたいです。
サービス、プロダクトへの期待という観点ではどうでしょうか?

千葉:理想で言えば、スマホでプッシュ通知が来て興味あれば1,000万円買うか、くらいと手軽さが理想。もちろん一通り読むべき情報は読んだ上で、それくらい手間の少なさがあると良いです。おそらく投資家の多くはなかなか細部まで情報を読み込むのは難しいかと思います。例えばIPOのブックビルディングなんかでも、目論見書を読み込んでいる投資家ってどれだけいるんだろう、と思いますね。忙しい個人投資家が個々の案件にそこまで時間をかけていられない、というのはあるのではないでしょうか。そうなるとレーティングに近い、評判等の指標が大事になってきますよね。例えば星5の利率はこの程度、星4はこれ、というように整理されていると嬉しいですよね。僕なら星5で良いのがあれば積極的に拾うし、星3までは許容しようかな、とか。

小村:取引仲介機能から派生し、信用仲介機能をどこまで取り入れるかは難しい所です。
例えば星5の企業がデフォルトしたらどう感じますか?

千葉:「めっちゃ残念、マジか~」という感想です笑。投資家によって感覚は違うと思いますが、投資はあくまで自己責任ですよね。

小村:投資家様のリテラシーや適合性を慎重に考慮しながら、より使いやすいプラットフォームに発展させてまいります!

幅広い企業を対象とし、社債を短期間で組成できる、日本の社債投資プラットフォームへ

小村:総合するとSiiibo証券に期待することは何でしょうか?

千葉:VC投資家の観点では、日本に社債投資プラットフォームを確立して欲しいです。あらゆる日本の中小企業やスタートアップ、上場企業も含めて、1億円から10億円、或いは100億円とか、社債を短期間で組成できるプラットフォームですね。
経営者の味方になってほしい想いもあります。スタートアップに限らず優良な中小企業はたくさんあって、いろんなご事情で銀行借入では不自由でも、攻め時だったりポジティブなケースもいっぱいあると思います。そういう時の選択肢になってくれれば。
ブリッジ案件等ですと、本当に危ないケースもあるとは思いますが、それはそれで開示して良いと思います。
レーティングとは別に資金使途や事情のジャンルがあっても良いかもしれません。新規事業投資、ブリッジなど。ブリッジというジャンルだけでも、少なくとも横比較出来るわけじゃないですか。タグ検索できたり、ラベル分けされていたり、最初から分類してもらえたら投資家もそういう視点で見る。本当に適正な水準を離れているものはSiiibo証券でチェックする。横比較できるよう明記されていればあとは投資家が判断すれば良く、将来的にそういう形があっても良いですね。
資金使途は明確に固定する必要はなく、ある程度の範囲で整理され明確になっていると良いと思います。テキストでの詳細説明ってそもそもあまりきちんと読まれないことが多いかもしれませんよね。だからこそ「要約」がSiiibo証券の役割の1つだと思っています。いかに簡単で分かりやすいか、それが機能していれば僕は要所だけを読んで判断することができる。例えばこれは新規事業投資なんだな、と最初から分かればそれを前提に読めて無駄を避けられる。サマライズは非常に大事だと思います。

小村:要約、重要ですね。必要な情報はすべてお読みいただく前提なものの、仰るとおり読みやすくガイドするのはSiiibo証券の役割ですね。
動画コンテンツ等はどうでしょうか?

千葉:良いと思います。短いのが良いですね。30分の動画は長いと思います。所謂スタートアップのピッチのような、5分~10分くらいの尺が良いですね。長引かせず一定のフォーマットで7分ビシッと説明する、とか。見易さが大事です。経営者が喋っているのを見れば色んなことがわかりますよね。

小村:文字では伝わらない情報も多いですからね。
年限等その他条件についてはいかがでしょうか?

千葉:色々バリエーションを準備して欲しいです。本当の短期のもの、3~6ヶ月のものから2~3年まであると使いやすいです。僕なら3~12ヶ月から選択することが多いと思います。それを買い繋いでいくイメージです。
僕の場合は流動性の確保が大きなテーマです。他の資金ニーズに転用できるように、2~3年ロックされるより、6ヶ月に1回程度流動性があると良いな、と思います。イメージとしては一時資金なんですよね。数年後にくる大きな資金ニーズまでに数%確保したい、という位置づけです。人によると思うので、短中長とバリュエーションがあると良いですね。


▼当記事の続きは、
【Siiibo証券の魅力】「投資家」千葉功太郎氏インタビュー 後編
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